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製作背景・裏話

皆さま、あらためて「退廃世界の朝まだき」を遊んでいただきありがとうございました。

1作目に引き続き、2作目もリリースする事ができて、数多くの方から応援頂いてありがたい限りです。

元々、退廃世界の朝まだきの構想は「退廃世界の流浪人」のリリース直後からありました。

当時は「過去の筆談に登場する人達を出せたらいいな~」としか思っておらず

筆談形式のマダミスじゃなくて数分レベルの簡単なマダミスを作ってみようくらいの勢いでした(笑)

そして筆談フェイズとしての正式な続編を出そう!という事になったのですが、

完成に至るまでは紆余曲折ありました。

まず、退廃世界の朝まだきを作ろうとしたのは2021年の9月です。リリースのちょうど1年くらい前ですね。

退廃世界の流浪人の筆談システムに納得できない部分があったため、もう1回筆談システムを考えようと

システム再構築から考えていたわけですが、セカンド・ルネサンスとの交易という設定は当初から決まっていたため

交易を軸に置いたゲーム性も良いかなと思っていました。ですが推理にまったく関係のないアイテムカードが

量産される気配を感じたので結局一案としただけで没になりましたね。

次に、登場人物たちについてです。

服職人、鍛冶屋、猟師の設定は実はあっさり決まっていました。

服職人と鍛冶屋は前作の過去筆談でも比較的多く書かれていたので、設定を付けやすい部分があったかなと思います。

猟師は元農家…という設定は後付けに近いですが、なんとなく猟師が犯人がいいかな(適当)という理由で

犯人になりました。

踊り子と、小説家の設定はだいぶ悩みました。踊り子は外見設定だけは1年以上前から決まっていたのですが、

どのような設定を生やそうか試行錯誤。特徴的な髪飾りを身に着けているので、実はそこに視力があり

踊り子は盲目という設定…と言う事も考えましたがちょっとわけわからん過ぎて没。

私はSF作品が好きなので、SFでたまにあるこじつけ理由であたかも本当にありそうな設定を作る というのは

ありがちですが、髪飾りに視力を入れるのは無理でした(笑)結局普通に目を隠しているだけで終わりました。

踊り子は設定面もだいぶ悩みました。最初は猟師との切ない男女関係みたいなものも考えていて、

「犯人として断定されなかった猟師だったが、踊り子の告発によって1人さみしくどこかで拘束された」みたいな

後日談で信頼する女性から裏切られて自由な人生を終える、というキャラ付けにしようと考えてました。

結局猟師との関係も構想だけに留まり、実は姉妹がセカンド・ルネサンスに近しい団体に囚われており

その姉妹を救うためにお金が必要。だからセントラルシティにある高価なものをなんでも盗む!

というキャラ付けも考えました。が、盗むだけというキャラは気楽で良すぎるし、セントラルシティに住む

他4名と思考が違いすぎて共感できる事があまりないように思ったので最終的に語り部…となりました。

次に小説家です。小説家は本当にもう、設定面でだいぶ悩みましたね。

まず最初に、小説家はインド人という設定でした。小説家ルードラという名前のキャラでしたがとりあえず一旦没。

小説家という肩書ではなく「考古学者」や「写本家」という肩書にしようとも思っていました。ちょうど小説家の

ハンドアウトに両方とも登場する名前ですね。小説家は「考古学者」という名前を騙っていたりしますが、それは

構想段階の名残ですね。今はマイルドな感じに落ち着いていますが、最初は考古学者や写本家という名前の筆談を

めちゃくちゃ街のどこかに残してやろうという考えもありましたが結局それも没。

 一番どうかしていたのは、「小説家はリッキーと仲が悪い」という没設定。どういう事かというと、リッキーは

朝まだき事件当時は街からいなくなっていましたが、街に帰るための看板とかに細工をしてリッキーが街に帰れなく

するようなイジワルキャラにしようと考えていました。(笑) 笑じゃないですよ。そんな彼も紆余曲折あって

小説家という肩書きに落ち着き、今に至ります。

セカンド・ルネサンスという団体のやりたい事も当初から決まっていました。違うのは名前だけですね。

ルネサンス(Renaissance)とはフランス語で「再生」「復活」などを意味する言葉であるわけですが、

セカンド(Second)とは英語で「2番目~」という意味じゃないですか。

英語とフランス語が混じっている造語は何か変だなという変なこだわりが働き、

フランス語で「2番目~」という意味のドゥ ジエム(deuxième)からドゥ ジエム・ルネサンスという名前に

しようかなと思っていました。しかしわかりづらいネーミングは推理と無関係の悩みを引き起こすと恐れ

結局セカンド・ルネサンスになった、という流れです。

理髪師イリーナはどの段階から登場を決めていたかは…忘れてしまいました。

実は理髪師は当初は理容師(りようし)という肩書の予定だったわけですが、既に猟師(りょうし)がいたので

"りょうし"と"りようし"じゃ聞き取りづらいかなという理由で理髪師に変更しています。

退廃世界の流浪人の過去の筆談には"理容師"というキャラが登場するので、作者的には理容師にしたかったですが

色々と都合が悪かったですね。

保安官ダグラスと行商人ルイーザは、後付けですね。セカンド・ルネサンスにネーミングキャラが

イリーナだけ、というのもなんか変だなという理由から生まれた2人です。

作者としては、登場人物は出来る限り設定を深掘りしたいという意図があるので、とりあえず名前をつけて

​「あああのキャラね」となるようにしたいと思っています。この2人の詳細については今後ご期待下さい。

★地理関係

次に地理関係の事についてお話します。

そもそも「セントラルシティ」ってどこなの?ってなる方も多いかと思います。

アメリカのユタ州ソルトレイクシティには「セントラル・シティ」という地名が存在しますが

​モデルはそこではなくてカリフォルニア州のロサンゼルスにセントラルシティが位置しています。

セントラルシティは、以下の場所にあります。地図が差しているのはちょうどレティシア・デ・モノポール'80の

裏手にあるコンサートホール廃墟のことですね。マップスポットの詳細地図に登場する地名について、実は適当

​設定していたわけではなく、ちゃんとそこにある建物をそのまま廃墟にしてしまった形となっています。

放棄された鉱山街は以下の場所です。(ロサンゼルス レイモンドヒル)

廃漁村は以下の場所です。(ロサンゼルス ダウニー)

第16港湾都市は以下の場所です。(ロサンゼルス ホーリーパーク)

西部ジャンクションは以下の場所です。(ロサンゼルス ホーリーパーク)

事件現場となったバレンシアです。実はちゃんとそこに郵便局がありました。(ロサンゼルス バレンシア)

シエラ・ハイウェイもしっかりガソリンスタンドがあります。(ロサンゼルス ミント・キャニオン付近)

三ツ辻峠、ブラック・タワー、星日和の砂漠、森林公園跡地は具体的にどことは言えませんが

​位置関係が破綻しない様に設定はされています。

★好きな食べ物の設定

練ってはいたのですが、作中に載せる事は叶いませんでした。

一応正式設定としてここに投下をさせて頂きます。

鍛冶屋の好きな食べ物:タコス、岩塩をかけたもの、スクランブルエッグ(嫌いな物:お菓子全般)

猟師の好きな食べ物:旧文明のサーモンジャーキー、ナツメ、ブルーベリー(嫌いな物:牛肉)

小説家の好きな食べ物:辛い物全般、ステーキ、ペカンパイ(嫌いな物:クルミ)

踊り子の好きな食べ物:ボラニ、麦菓子(嫌いな物:蟹、レモン

服職人の好きな食べ物:ファッジ、紅茶、ケバブ、スコーン、ミートパイ、フィッシュ&チップス、

          チーズ、菓子パン全般

         (嫌いな物:ほうれん草、ピーマン、牡蠣、緑茶、ヨーグルト、味のしないパン、ネギ

理髪師の好きな食べ物:チリコンカン、ステーキ、ペカンパイ(嫌いな物:酸っぱい物全般)

★身長の設定

以下の通りです。

服職人:167cm前後

鍛冶屋:175cm前後

猟師:177cm前後

踊り子:169cm前後

小説家:180cm前後

​理髪師:169cm前後

★皆の出身

以下の通りです。

服職人:旧イスタンブール生まれのトルコ系トルコ人

鍛冶屋:アメリカ生まれのアメリカ系アメリカ人

猟師:極東ユーラシア生まれの中国人

踊り子:中央アジア生まれのアフガニスタン人

​小説家:アメリカ生まれのイギリス系アメリカ人

​理髪師:アメリカ生まれのイギリス系アメリカ人

★モデルとなった人物

以下の通りです。

服職人:無し

鍛冶屋:ジョージ・クルーニー

猟師:無し

踊り子:無し

小説家:無し

​理髪師:ニコール・キッドマン

★この風景はどこ?

鉱山街から三ツ辻峠に行くときの道を描いています。

​なぜそこを書いたかという理由はありません、完全なる後付けです。

新トレーラー5文字無し.jpg

★クレジット

テストプレイ協力者の方々(敬称略)、ありがとうございました。

いちり、kaito、塩だれ、たみぃ、ミチル、おちけん、みゃーにし、たなか、えむ。、ゆみる、げん、

ちむむ、kuzuko、ぴよぱっちょ、エギーユ、ざくろ、鳥。、くまぽこ、天城、miyabe、りり、でこ

他終了後情報

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