※ 真相を見る前に ※
・プレイ後のネタバレ発言がないように十分ご注意ください。
・プレイの感想はSNS等で公開されないようにご配慮願います。
真相
各流浪人の真相は以下の通りです。
吟遊詩人…彼は音楽家の親友であり、事件に巻き込まれた被害者。
・故郷カナダから世界を励ます旅に出た楽観的な吟遊詩人。
裏表がないため特に隠し事はありません。
・目的は「いつもの様に音楽家とのライブを楽しく行なうこと。」
???…彼は「世界最後の医者」であり、事件に巻き込まれた被害者。
・少女と血縁関係はないが、赤の他人でもない。少女の命の恩人。
・不治の病を患っており、余命あとわずかだったところ治療方法を発見したばかりである。
・顔を隠しているのは、「恥ずかしがり屋」だから。
・目的は「事件を何事もなくやり過ごすこと。」
少女…彼女は特に肩書を持たないただの流浪人であり、事件に巻き込まれた被害者。
・???と血縁関係はないが、赤の他人でもない。???を父だと思っている。
・※本当の両親は、少女が乳児だった頃に海難事故で他界済み。
・???の褐色肌は生まれつきだが、少女の褐色肌はビーチに数年住んでいた事による日焼け。
・目的は「蒸発した父を捜す事。」
画家…彼は料理人と仲良く暮らしているただの画家であり、事件に巻き込まれた被害者。
・また、料理人と仲良く暮らしていた事が今回の事件の遠因となった。
・吟遊詩人のことが嫌いだけど、心の底では腕前を認めている。
・目的は「いつも通りの平和な日常を送る事。」
※プレイヤーの選択によって今後の人生が大きく変わります。
廃漁村の死体…正体は音楽家
・死因…料理人の両腕の力で首をへし折られた事による即死。
吟遊詩人と音楽性の不一致により揉めた後、セントラルシティ周辺で単独行動していた。
・目的は「吟遊詩人とのライブを大成功に収める事。」
料理人…彼女は「人類史上最高のチョコレート菓子職人」であり、事件の黒幕。
・他4人の流浪人と比べて、経歴が異色である。
他4人は、旧文明が滅びた後の退廃世界(49世紀)で生まれましたが、
彼女は、旧文明が栄えていた時のフランス(21世紀)で生まれました。
・レティシアは、21世紀に負った重症の処置として「了承のない不老不死の肉体」に
させられてしまい、不老不死の肉体で2800年近く旅をしてセントラルシティにやってきました。
・目的は「不老不死の孤独から解放される事。」
※犯人の動機、事件背景については、上記「料理人ED⑨」の内容に沿ってご説明するとスムーズになると思います。
推理のポイント
この事件は時系列が不明確であるため、各個人のアリバイは皆無と言っていい状況です。
また、各地に情報として存在している「筆談のメモ」についてですが、筆談は筆者を簡単に偽る事ができる様になっています。
そのため、信用しづらい筆談の情報より、
・偽る事のできない物的証拠(アイテムカード)
・筆談扱いでない遺失物カード
・死体の状況
から推測していくと犯人が浮かび上がるかもしれません。
死体の状況は上記カードに記載されている通り、
①「首元に刺し傷がある。」
②「首が直角に折れ曲がっている」
③「火事で黒焦げになっている。」
となっています。いずれかの要因で音楽家が死亡した、と推測しますが7月31日の各個人の状況からして
夜遅くまで起きていた者が多数いる事と死体の状況から、③「火事で黒焦げになった」のは死んだ後だと考えます。
まず、首に刺し傷を付けた刃物ですが、刃物のアイテムは以下の通り4つあります。
廃漁村(8月2日)から取得できる「何かの柄」は刃の部分が欠落していますが、
アイテムの情報から「刃物だろう」と推測する事は出来ると思うため、刺し傷の候補に含むこととします。
作中で最も印象的な刃物は、少女の持つ「サバイバルナイフ」だと思います。
???と画家の2人から、赤く濡れたサバイバルナイフを持っている所を目撃されています。
ではこの赤く濡れたナイフが血であるかというと、そうではありません。
この血に見える赤い物体の正体は「辰砂」であり、画家が絵画で用いる顔料です。
赤い物体が「血ではない」という事に気が付くポイントは、ナイフを持った少女と出会った???と画家の2人の反応の差です。
???:思わず発声するほどびっくりして逃げ去った。
画家:驚きもせずにこにこ笑っていた。
また、「辰砂」という顔料が存在する事も以下のアイテムから推測できると思います。
ではどのタイミングでナイフが赤く染まってしまったのか?
結論は、ナイフを赤く染めた犯人は画家です。
画家は7月30日昼にレティシア・デ・モノポール'80の店内で少女と昼食を取っている際に
自分のカバンと誤って少女のカバンの中に手を突っ込んでしまいました。突っ込んだ理由は指についた辰砂を拭くためです。
誤って少女のカバンに手を突っ込んだ事は画家ハンドアウトにしか記載されていないため、少女目線では気づく事ができません。
2人のカバンは以下の様に色も形も似ています。
以上が少女のナイフ・カバンが赤く染まっている理由です。
他の刃物ですが、以下2つの「彫刻刀」、「メス」は事件には関係がないアイテムであるため、情報が出てきません。
また、「水晶玉」を使用されない限り自分で隠し通す事の出来るアイテムであるため、「彫刻刀」「メス」を
「何かの柄」に繋げていく事は非常に難しくなっています。
「何かの柄」が「彫刻刀」or「メス」である可能性もありますが、
メスは柄まで金属でできている事が一般的であるため候補から外す事が出来ると思います。
彫刻刀はアイテムカードの「絵面」の比較という観点になりますが、柄の部分はそこまで似ていません。
これらの観点から、「彫刻刀」「メス」は事件には関係が無さそうと推測していく事ができるかもしれません。
最後に残った「何かの柄」ですが、正体は料理人の「包丁」です。
料理人は8月1日開始時点で「包丁」を持っておらず、証拠隠滅のために廃漁村で包丁の柄を折ったため
「何かの柄」が元々誰の所有物であったかを思い出す必要があります。
気づく事ができるのは、吟遊詩人ハンドアウトです。
吟遊詩人は7月30日の朝に鉱山街で料理人とあった際に「干し肉を包丁で切り分けて」頂いております。
一方、料理人の調理道具(携帯用)の中には、ミトン、キッチンハサミ、ピーラー、木製ヘラ、アルコール式温度計が
ありますが、包丁は入っておりません。
つまり料理人が7月30日朝ー8月1日朝までの間に「包丁を失った事」がわかるため
料理人を犯人候補として推測することができると思います。
もう一つの死因候補として「首が直角に折れ曲がっている」事象ですが
5人の中でただ1人、腕が力強い事が情報として示されている人物がいます。それは料理人です。
下に示す2つの遺失物カードは2つとも料理人が「力強い」「手加減している」事を示す内容であり、
黄金島(8月3日)で見つかる「機械的な片手持ち調理道具」は料理人が普段から使用している道具であり、
料理人は6月26日~7月25日までの1か月間は黄金島に1人滞在してチョコレートを作り続けていたため
「持ち手が潰れている」という情報になります。以上のことから料理人の腕っぷしが強い事は推測できると思います。
また、何かの柄には「一部が凹んでいる」と記載されており、機械的な片手持ち調理道具については
「持ち手がやや潰れている」と記載されていますが、これらの2つのアイテムは表現がやや異なるだけで
「凹んでいる」「潰れている」という事は"両方とも持つ場所が強く握りしめられている"、という事に繋げられます。
ここから、調理道具と何かの柄は両方とも料理人に関係があるものではないか、と推測できるかもしれません。
やや根拠が弱い推理導線になりますが、放棄された鉱山街(8月2日)で入手可能な「全身が隠れる暗い色の服」から
犯人への推理導線に繋げる事もできます。
「全身が隠れる暗い色の服」には「服の袖口に血がついている」と記載ありますが、袖口に血が付いた場合は
中に着ている服の袖口にも血がついてしまう可能性があります。実際のところ、料理人のシャツの袖口に
血は付着してしまいました。料理人は袖口についた血を隠すために、無意識に腕をまくっています。
(腕をまくる件は料理人ハンドアウトには記載がありません。)
「全身が隠れる暗い色の服」と「料理人の腕まくり」に加えて、
「暗い色の服」が見つかる場所・料理人の初期位置が同じ「放棄された鉱山街」である事を
思い出す事ができれば、「暗い色の服」と料理人が関係しているとより強く考える事が出来ると思います。
●事件以外の導線
・「匿名」が「少女」が捜していた人物と特定するためには
⇒少女の父候補として、大きく「匿名」「音楽家」「匿名・音楽家以外の誰か」の3択に分かれると思います。
一番のポイントは、少女と匿名、お互いが知っている「アンリアナ」という人物を話題に挙げる事です。
少女は3,4年ほど前まで一緒に住んでいた為名前を憶えていますが、匿名は14年程前にアンリアナ・少女と別れている
ため、二人の名前の事は忘れてしまっています。
匿名の追加ハンドアウトによっては、匿名と少女の関係がすぐに明らかになります(匿名8月2日追加ハンドアウト③)
が、そうでない場合は少女目線から更に推理する必要があります。
少女8月2日追加ハンドアウト①に、『「服職人」と「音楽家」は幼馴染であり、昔は北米大陸とは違う大陸で一緒に
住んでいた』という服職人の情報と『父は昔、北米大陸とは違う大陸から来た』というアンリアナの情報があります。
しかし、交友関係を匿名に確認すると、匿名は服職人と面識がない事が明らかになります。
つまり、アンリアナの言っている父=音楽家以外の人物となるため、音楽家は父候補から外れます。
残りは「匿名」「匿名以外の誰か」の2択となりますが、
匿名に数年前はどこにいたか、等質問攻めするしかありません。
・「廃漁村の死体」が音楽家と特定するためには
⇒死体=音楽家と裏付ける証拠が登場しません。
料理人が音楽家と面識があるため、料理人が自分から死体の情報を出さない限りは死体の正体が明らかになりません。
その場合、匿名の中身が「音楽家」である事を考慮して推理する必要があります。
匿名の中身が「音楽家」ではない事を明らかにする情報は「食の好み」です。
吟遊詩人の8月2日追加ハンドアウトには、「音楽家」は貧乏舌で何でもかんでも「美味い」と言う、と情報があります。
一方、匿名の8月2日追加ハンドアウトには、「匿名」は「イチゴが嫌い」「焼き魚が好物」と吟遊詩人の持っている情報と
異なる「食の好み」となっています。この齟齬から音楽家≠匿名 であると導き出せる様になっています。
廃漁村の死体が、名前の明らかになっていない第三者の可能性は、「7月30日夜のサマーリゾート」
「7月31日夜のセントラルシティのアカペラ」などから、セントラルシティ内を音楽家が歩き回っていると推定できる事から
第三者が死体<<<音楽家が死体 であると考えられます。
他終了後情報
ギャラリー
吟遊詩人
ギリシャ系カナダ人
身長:176cm
料理人
フランス系フランス人
身長:172cm
少女
スペイン系スペイン人
身長:162cm
画家
アメリカ系アメリカ人
身長:170cm
匿名
エジプト系オーストラリア人
身長:180cm
音楽家
ドイツ系トルコ人
身長:177cm
少女✕匿名
料理人✕画家
coming soon
昔の料理人
最後に
「退廃世界の流浪人」を遊んでいただきありがとうございました!
事前情報から終了後までかなりボリューミーなシナリオになってしまいました。
「退廃世界の流浪人」は"筆談という文化のある地域で流浪人が独り言で他人を楽しませる終末世界"という
平和な終末を迎えた地球のお話でした。
プレイ後、ネタバレが無いようにシナリオの宣伝をして頂けると嬉しいです。
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