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料理人-ED⑩『語られぬ死』

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料理人レティシアは息を引き取った。

彼女はどのような人生を歩んできて、どのような事を考えて、どのような事を我々に伝えたかったのか。

それはもう聞く事もできない。

少女は今にも泣きそうな顔をしており、

吟遊詩人は茫然とした表情を浮かべ、

匿名はじっくりと料理人の亡骸を見続けて、

画家は目元を手で隠していた。

一つだけわかったのは、彼女が私利私欲で動くような極悪人ではなく

ただ普通の感性を持った普通の人間だったという事だけだ。

料理人ほどの人生を歩んでしまえば自分でもこうなっていたのかもしれないと考えると身の毛もよだつ。

四人は料理人から教わった事、話した事について一生忘れる事はないだろう。

退廃世界にまた一つ悲しい風が吹き荒れた。

吟遊詩人エンド:①君の想いと共に / ②すまない、そしてありがとう / ③君はどこへ行った? / ④孤独の詩人 /

        サブ①帰る故郷がある / サブ②故郷に帰れぬ男 / サブ③数十年ぶりの故郷 / サブ④故郷を捜し求めて

少女エンド  :①第二の悲劇 / ②情けない父 / ③義父 / ④もういない父を捜す旅の続き 

                         サブ①退廃世界No.1のお洒落さん / サブ②衣服乞食 

???エンド :①この嘘はあの世まで / ②本当の再会 / ③これでよかったのだろうか / ④災難の終わり 

        サブ①世界最後の医者 / サブ②命と引き換えに

料理人エンド :①2900年ぶりの祖国 / ②どうせなら賑やかに / ③悪魔の料理人 / ④罪の償い / ⑤譲ってもらえた願い /

        ⑥救いの死 / ⑦この世の地獄からあの世の地獄 / ⑧人類の最期を看取る女神 / ⑨料理人レティシアの人生 /

        ⑩語られぬ死 ⑪近づく死 ⑫夜伽 / ⑬葬送式 / ⑭余生 / ⑮来客の少ない店のその後 /

                         ⑯チョコレート専門店開業! / ⑰いつもの日常 / ⑱ただ人を待つ

画家エンド  :①詩吟と絵画 / ②画家の人生の始まり / ③家族だった料理人 / ④2人の画家 / 

        ⑤幸せ涙 / ⑥本性を露わにした料理人 / ⑦永遠を生きる2人 / ⑧伝染する画家の概念/⑨幸せな老後

投票放棄エンド:①誰も知らない流浪人たちのその後 / ②いつかまた会える時まで / ③復讐なんて似合わない /

                         ④一人二役ライブ

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