少女-ED②『情けない父』
少女はセントラルシティを去った。
賑やかだった場所から1人荒野に解き放たれ、ぼんやりとしながら独り旅を続けた。
廃屋の隅で休憩をしているところ、「黒い外套を着こんだ父」が現れた。
出逢ったと同時に父が放った言葉は
「あの時はかばってやれなくてすまない。」とか
「どこか怪我はしていないか?」だとか。
私の事をフロリダに置いて旅に出て、この期に及んで声をかけて来るなんて
なにを今更になって父親面しているの?
ついそのように口にしそうになったがグッとこらえて
「何もないよ。」と一言だけ返して去った。
その後は”黒幕かもしれない”父を避けるように放浪を続けた。
『私の父親はあのような人だったんだ。』
少女の父に対する軽蔑の目が変わる事は二度となかった。
吟遊詩人エンド:①君の想いと共に / ②すまない、そしてありがとう / ③君はどこへ行った? / ④孤独の詩人 /
サブ①帰る故郷がある / サブ②故郷に帰れぬ男 / サブ③数十年ぶりの故郷 / サブ④故郷を捜し求めて
少女エンド :①第二の悲劇 / ②情けない父 / ③義父 / ④もういない父を捜す旅の続き /
???エンド :①この嘘はあの世まで / ②本当の再会 / ③これでよかったのだろうか / ④災難の終わり /
料理人エンド :①2900年ぶりの祖国 / ②どうせなら賑やかに / ③悪魔の料理人 / ④罪の償い / ⑤譲ってもらえた願い /
⑥救いの死 / ⑦この世の地獄からあの世の地獄 / ⑧人類の最期を看取る女神 / ⑨料理人レティシアの人生 /
⑩語られぬ死 / ⑪近づく死 / ⑫夜伽 / ⑬葬送式 / ⑭余生 / ⑮来客の少ない店のその後 /
⑯チョコレート専門店開業! / ⑰いつもの日常 / ⑱ただ人を待つ
画家エンド :①詩吟と絵画 / ②画家の人生の始まり / ③家族だった料理人 / ④2人の画家 /
⑤幸せ涙 / ⑥本性を露わにした料理人 / ⑦永遠を生きる2人 / ⑧伝染する画家の概念/⑨幸せな老後
投票放棄エンド:①誰も知らない流浪人たちのその後 / ②いつかまた会える時まで / ③復讐なんて似合わない /