料理人-ED⑪『近づく死』
料理人は1人で街を去った。
人間関係の何もかもを失ったレティシアの孤独な旅がはじまるかと思いきや
レティシアは、自分に死期が近づいていることを感じていた。
セントラルシティを出てから、体調がどこかおかしい。
凄い苦しい痛みでもなく、身体が内側から火照ったような感覚。
フラフラ歩きながら石につまづいて思いっきり転ぶと、とても痛かった。
つまづいた時に出血して激しい痛みを伴う。
不老不死であった時ならば痛みはすぐに引いて完治するのがあたりまえだったが、
この時、傷がなかなか完治しなかった。
その様子からレティシアは「やっと死ねるんだな」と感じた。
2800年放浪してようやく救いへの活路を見出したレティシアは喜んだ。
彼女はその後、音楽家を殺した罪を悔いながら残り少ない余生を過ごした。
吟遊詩人エンド:①君の想いと共に / ②すまない、そしてありがとう / ③君はどこへ行った? / ④孤独の詩人 /
サブ①帰る故郷がある / サブ②故郷に帰れぬ男 / サブ③数十年ぶりの故郷 / サブ④故郷を捜し求めて
少女エンド :①第二の悲劇 / ②情けない父 / ③義父 / ④もういない父を捜す旅の続き /
???エンド :①この嘘はあの世まで / ②本当の再会 / ③これでよかったのだろうか / ④災難の終わり /
料理人エンド :①2900年ぶりの祖国 / ②どうせなら賑やかに / ③悪魔の料理人 / ④罪の償い / ⑤譲ってもらえた願い /
⑥救いの死 / ⑦この世の地獄からあの世の地獄 / ⑧人類の最期を看取る女神 / ⑨料理人レティシアの人生 /
⑩語られぬ死 / ⑪近づく死 / ⑫夜伽 / ⑬葬送式 / ⑭余生 / ⑮来客の少ない店のその後 /
⑯チョコレート専門店開業! / ⑰いつもの日常 / ⑱ただ人を待つ
画家エンド :①詩吟と絵画 / ②画家の人生の始まり / ③家族だった料理人 / ④2人の画家 /
⑤幸せ涙 / ⑥本性を露わにした料理人 / ⑦永遠を生きる2人 / ⑧伝染する画家の概念/⑨幸せな老後
投票放棄エンド:①誰も知らない流浪人たちのその後 / ②いつかまた会える時まで / ③復讐なんて似合わない /