画家-ED⑦『永遠を生きる2人』
画家は最後のお願いを料理人にして了承を得た。
街を出て行く事になった暗い様子の画家と、憂え顔を浮かべる料理人。
2人は数年暮らしたセントラルシティに別れを告げて次の大地へと旅立ったのだ。
セントラルシティを離れてしまっても2人の関係が変わる事はなく、今まで通り実家族の様に接して放浪を続けた。
…レティシアは自分の事を黒幕だと感じていないのだろう。直接感謝の言葉を言わず、心の内でそう思っていた。
ある日の事、左胸に痛みを感じてレティシアにも伝えた。するとレティシアは
「それは私がリッキーにあげたチョコレートのおかげだよ。チョコレートが君の身体に影響を与えたんだ。」
と言ってきた。「なるほど、一体どのような影響が?」興味深々にしてレティシアに聞き返す。
「君は、不老不死になったんだよ。そのチョコレートがそうしたんだ。」
不老不死…それって死なないって事か!?唐突すぎるレティシアの打ち明けに理解が追い付かなかった。
「なんでチョコレートを俺に?」
「君の絵をいつまでも見ていたいから。不老不死になってもらいたかった。」
…そうか、リッキーはそういわれると早速廃屋の壁に絵を描いた。複雑な事は考えずに納得した様子。
リッキーはレティシアから必要とされているなら、そのためになろうと考えた。
やがて、地球上で生きる人間はリッキーとレティシアの2人だけとなり、仲良く永遠に旅を続けた。
吟遊詩人エンド:①君の想いと共に / ②すまない、そしてありがとう / ③君はどこへ行った? / ④孤独の詩人 /
サブ①帰る故郷がある / サブ②故郷に帰れぬ男 / サブ③数十年ぶりの故郷 / サブ④故郷を捜し求めて
少女エンド :①第二の悲劇 / ②情けない父 / ③義父 / ④もういない父を捜す旅の続き /
???エンド :①この嘘はあの世まで / ②本当の再会 / ③これでよかったのだろうか / ④災難の終わり /
料理人エンド :①2900年ぶりの祖国 / ②どうせなら賑やかに / ③悪魔の料理人 / ④罪の償い / ⑤譲ってもらえた願い /
⑥救いの死 / ⑦この世の地獄からあの世の地獄 / ⑧人類の最期を看取る女神 / ⑨料理人レティシアの人生 /
⑩語られぬ死 / ⑪近づく死 / ⑫夜伽 / ⑬葬送式 / ⑭余生 / ⑮来客の少ない店のその後 /
⑯チョコレート専門店開業! / ⑰いつもの日常 / ⑱ただ人を待つ
画家エンド :①詩吟と絵画 / ②画家の人生の始まり / ③家族だった料理人 / ④2人の画家 /
⑤幸せ涙 / ⑥本性を露わにした料理人 / ⑦永遠を生きる2人 / ⑧伝染する画家の概念/⑨幸せな老後
投票放棄エンド:①誰も知らない流浪人たちのその後 / ②いつかまた会える時まで / ③復讐なんて似合わない /