投票放棄-ED②『いつかまた会える時まで』
黒幕は特定されなかった。しかし、5人の中にいるのはわかりきっている。
こうなると5人に決められた未来はただ1つ。それはここで関係を断つこと。
5人は別れの筆談を済ませて全員がセントラルシティを旅立った。
創設11年目にして無人となったセントラルシティは閑古鳥が鳴き
生活感のあった廃屋も寂しくなってきた。
やがて、無人となってからしばらく経った時に、セントラルシティを訪れる人がいた。
それは先日去った5人の誰でもない人。かつてセントラルシティに滞在した流浪人だった。
「みんないなくなってしまったのか、どこへ行ったんだ。」
その流浪人は無人となったレティシア・デ・モノポール'80周辺を眺めていると
数人分の筆談がある事に気が付いた。
「ここにみんないたんだな。最後はみんなこの街を去ったのか。」
その筆談を見ると、その流浪人は嬉しくなった。「まだ他にも生存者がいるんだな」と思うと。
続けて他の筆談も捜すと、別の流浪人に出くわした。「お前は!?」「久しぶり!」
2人は顔見知りだった。どうやら筆談を見ていたおかげでお互いに長く滞在していて会えたようだ。
「画家とか料理人、どこ行ったかわかる?」
「筆談見てるとなんとなくわかるよ、おそらくあそこかな。」
「すげえ!ここには吟遊詩人もいたのかな?」
久しぶりに再会した2人は、筆談を手掛かりにして旅の決意をした。それは他の生存者を捜すために。
筆談さえあればまた交流して、また人が集まって、また街を創設できるかもしれない。
たとえ互いの行方が知れなくても、いつかまた会える時がやってくるまで、
退廃世界の流浪人たちの人生は終わらない。
吟遊詩人エンド:①君の想いと共に / ②すまない、そしてありがとう / ③君はどこへ行った? / ④孤独の詩人 /
サブ①帰る故郷がある / サブ②故郷に帰れぬ男 / サブ③数十年ぶりの故郷 / サブ④故郷を捜し求めて
少女エンド :①第二の悲劇 / ②情けない父 / ③義父 / ④もういない父を捜す旅の続き /
???エンド :①この嘘はあの世まで / ②本当の再会 / ③これでよかったのだろうか / ④災難の終わり /
料理人エンド :①2900年ぶりの祖国 / ②どうせなら賑やかに / ③悪魔の料理人 / ④罪の償い / ⑤譲ってもらえた願い /
⑥救いの死 / ⑦この世の地獄からあの世の地獄 / ⑧人類の最期を看取る女神 / ⑨料理人レティシアの人生 /
⑩語られぬ死 / ⑪近づく死 / ⑫夜伽 / ⑬葬送式 / ⑭余生 / ⑮来客の少ない店のその後 /
⑯チョコレート専門店開業! / ⑰いつもの日常 / ⑱ただ人を待つ
画家エンド :①詩吟と絵画 / ②画家の人生の始まり / ③家族だった料理人 / ④2人の画家 /
⑤幸せ涙 / ⑥本性を露わにした料理人 / ⑦永遠を生きる2人 / ⑧伝染する画家の概念/⑨幸せな老後
投票放棄エンド:①誰も知らない流浪人たちのその後 / ②いつかまた会える時まで / ③復讐なんて似合わない /